ChatGPT3.5から4へのアップデートは世の中に衝撃を与えた。

GPTが世間的に認知されてから、特にTwitter界隈では毎日お祭り騒ぎだ。これほどまでに急速に成長するアプリが過去にあっただろうか。

3.5から4へのアップデートでも精度が高まり、また画像を認識してプロンプトを生成するなど、様々な進化が起きている。

そして早くも年内にはGPT-5のトレーニングが完了するとの噂がされている。これは「大きなAI革命をもたらす可能性がある」と方々で話題になっている。

GPT-5はAGIを達成するのか

Siqi Chen氏はTwitterで以下のように述べている

i have been told that GPT5 is scheduled to complete training this december and that openai expects it to achieve agi.

which means we will all hotly debate as to whether it actually achieves agi.

which means it will.

— Siqi Chen (@blader) March 27, 2023

GPT-5はこの12月にトレーニングを完了する予定であり、OpenAIはAGIを達成することを期待していると言われています。つまり、それが実際にAGIを達成するかどうかについて、私たち全員が熱く議論することになります。

このツイートを見ると、GPT-5は12月までには準備が出来て、さらにAGIを達成するレベルに到達しているという主張がされている。

AGIとは「汎用人工知能」の概念で、おおまかにいえば人間と同レベルの理解を有する能力を指す言葉である。つまり、AIがAGIを達成するという事は『人間と区別がつかなくなる、人を超える』という可能性があるという事だ。

その一方で

「年内にAGIを達成するのは無理」「2025年だ」「2028年だ」「2032年だ」「いや永遠に難しい」

等々、世間では色々な噂が飛び交っている。それぞれのポジショントークなどがあるので鵜呑みしないのが吉ではあるが、この成長スピードを見れば何が起きても不思議では無い。

我々はある程度心の準備をしておく必要がありそうだ。

GPT-5はいままでと何が違うのか

具体的にGPT-5では何ができるのだろうか。

一説では、テキストや画像だけでなく、音楽やビデオも処理できると期待されている。既にGPT-5以外のAIツールでは音楽やビデオ生成なども可能なので、もちろん技術的には難しい事ではないだろう。

その結果、クリエイティブな分野にも大きな影響を与えることが予想されている。

例えば、映画や音楽、美術などの創作活動において、GPT-5がアーティストのアイデアを具現化し、新たな表現方法を生み出すことができるようになる。

アーティストのみならず、AIツールの進化次第では誰もが手軽に高品質なコンテンツを制作・共有できるような世界線が待っている。

さらに、GPT-5は、犯罪予防や治安の向上にも寄与することが考えられる。例えば、監視カメラの映像や音声データをリアルタイムで分析し、犯罪の兆候を検出して警察に通報するシステムが開発されるかもしれない。

また、GPT-5を使ったプライバシー保護技術も進化し、個人情報の漏洩や不正アクセスを防ぐことができるようになる事が期待される。

そして医療・科学研究・プログラミング・教育など、GPT4の時点でも大きな影響を与えてるが、さらに様々な分野で変革が起こる事は間違い無いだろう。

GPT-5がもたらす悪影響

GPT-5がリリースされれば、世界的な良い影響があることは間違いないが、悪影響も考えられる。

労働者の置き換えや悪用の可能性も懸念されており、AIの専門家たちはGPT-5の進行を一時停止すべきかどうか議論している。参考記事→ 「GPT-4を超えるAIの”訓練”を半年以上停止せよ」Elon Muskらが公開書簡で警告

GPT-5が悪用される可能性を考慮して、適切な制限と管理が行われるべきだが、整備等追いついていないのが現状だ。

GPT-5が適切な手で使用されれば、世界に多大な利益をもたらす可能性があるが、悪用される危険性も忘れてはならない重要な問題となっている。

AIと共存する未来

GPT-5やそれを超える技術が私たちの日常生活にどのような影響を与えるか、そしてそれらがどのように私たちの仕事や社会構造に影響を与えるかを完璧に予測するのは難しい。

毎日AIの情報を追っている人なら激しく共感出来るのではないだろうか。私達は数年先の未来どころか「明日何が起きるか。どんなAIツールが発明されるか」さえもわからない。異常なスピードでAI界隈が盛り上がっている。

AIがもたらすリスクを十分に理解し、それらを適切に管理することで、より良い未来を築くことを期待したい。

今回はChatGPTを使って、英会話の練習をする方法をお伝えしていく。

日本人なら誰もが一度は志したであろう、英語マスターへの道。

英会話をしてみたいけど「教室やオンライサービスを使うのが億劫だった」という人には、大変便利な機能である。

早速使い方を紹介していこう。

Chromeの拡張機能をいれるだけ

ブラウザはGoogle Chromeを使い、以下Chromeの拡張機能を入れるだけで実装可能だ。

Voice Control for ChatGPT

上記拡張機能をダウンロード後にChatGPTにアクセスすると、マイクのアイコンが登場する。

このマイクボタンを押して録音したものが、質問となってChatGPTに読み込まれるという仕組みだ。

マイクボタンを押せば録音モード(赤い状態)になってくれるのだが、スペースキーの長押しでも可能。長押ししている間にマイクに向かって会話をし、スペースキーを話すと入力される。

そしてその後ChatGPTが回答を読み上げてくれる。実際の様子を見てみよう。

今の所ChatGPTちゃんには感情が無いようだが、英語の練習には付き合ってくれるとのこと。

このスピード感でラリーができるので、非常に使い勝手がいい。ぜひとも一度試して欲しいのだが、なかなか未来を感じるやりとりができる。

もちろん英語以外にも対応しているので、他の言語で会話をしたいというケースにも柔軟に対応可能である。

英語で話しかけようにも何も思い浮かばない

英会話初心者の場合「何から話しかけたらいいのかもわからない」という人も多いのではないだろうか。

しかし、そんな心配すらもChatGPTが解決してくれる。

例えば以下のように要求すれば、会話の一例を教えてくれる。

これらに沿って練習を始めるのでも良いし、あるいは具体的なシチュエーションで練習するのも良し。

英文の意味や単語の意味なども、都度ChatGPTに聞けばゲーム感覚で学習を進める事ができる。

はじめは自身が発する英語を綺麗に読み取ってくれない可能性もあるが、そこは繰り返し例文を聞きながら英語を繰り返す事で改善をするしかない。

ChatGPTが読み取ってくれるようになったら発音も向上してるというようにも判断も出来るので、わかりやすくレベルアップ気分を味わえるかもしれない。

なんといっても機会相手であれば「発音が得意じゃないから恥ずかしい、、人に聞かれたくない、、」なんて思いもする事がないので、果敢にトライする事ができる。

英会話の第一歩には十分

英語習得の一番の壁が「英語を喋るのが恥ずかしい」という人はとても多いが、それらを解消するにはもってこいのツールだ。

とはいえ人と喋るほどの柔軟性やリアルさには勿論欠けてはいるので、慣れてきたら英会話サービスも併用するなど、うまく活用する事をおすすめする。

AIの進歩に伴い、英語の習得もより一層欠かせなくなってきているので、これを気にChatGPTと英会話をスタートさせてみてはいかがだろうか。

ChatGPT関連のニュースが止まらない。

イタリアのデータ保護監視機関が「プライバシー違反の疑いがあるとして、OpenAIのChatGPTへのアクセスを即時禁止した」と各メディアが報じた。

以下がTheVergeに記載された要点である

・イタリアのプライバシー監視機関が、AIチャットボットのChatGPTをデータプライバシー法違反の疑いで禁止
・監視機関は、OpenAIが違法な個人データ収集を行っていると非難し、イタリアユーザーのデータ収集を即時停止するよう命じる
・イタリアのデータ保護当局GPDPは、ユーザーの個人情報収集に法的根拠がないと指摘
・OpenAIは未成年者がサービスを利用するのを止める仕組みがなく、未成年者が適切でない回答に晒されるリスクを懸念
・イタリアの監視機関がAIチャットボットに対してこうした行動を取るのは初めてではない
・2月にも、データ処理と未成年者保護に失敗したとしてReplika.aiを禁止
・20日以内に監視機関の要求に対する対策を伝えるよう求められ、失敗すると最大2000万ユーロ（年間世界売上高の4％）の罰金が科される
・OpenAIにコメントを求めているが、返答があれば記事を更新する予定
引用：TheVerge

上記の通り、イタリアの監視機関は個人データ収集がプライバシーに反するとして、対策を要求している模様である。

また未成年者利用に関する指摘なども、イタリアに限った話ではない。

以前の記事でお伝えした通り「GPT-4を超えるAIの”訓練”を半年以上停止せよ」という主旨の公開書簡が話題になったばかりだが、今回のイタリアの件はかなり具体的な策と言える。

OpenAIのコメント待ちというフェーズではあるが、これまた今後の展開が見逃せない。

またイタリアに限らず諸外国の動きにも注目が集まっている。