「我々人間が、AIに恋をする可能性が高まっている」
そう聞いて信じられる人はいるだろうか。現状ではまだ「そんなばかな話があるか」という意見を持つ人が大勢であろう。
しかし昨今のAIツールの進歩は凄まじく、現実の人間と区別がつかないほどのコミュニケーションを提供しているサービスも豊富に存在している。
既に何かしらの生成AIを触った事がある人ならば、そのナチュラルさを実感している人も多いのでは無いだろうか。
ChatGPTのようなシステムは、心理学者やWebプログラマー、キャリアカウンセラーやパーソナルトレーナーなどの役割を既に果たしているといっても過言ではない。
それらの役割が恋人に転換されることも、想像できる範囲になってきている。
自分好みに『恋人』をカスタムできる
従来の恋愛と異なる点といえば、良くも悪くも恋人の性格をこちらで設定する事ができるという点だ。
そして驚くべき事に、それは性格のみならず容姿すらもこちらで自在に扱うことができる。そのクオリティは実写とほぼ遜色ないレベルに達している。
以下はTwitterでも話題になっている、AIグラビア研究してる方の作品だ。
はじめて見た方は驚いたのでは無いだろうか。もうこのレベルまで画像生成は精度を高めている。
一部では「グラビアアイドルの仕事を奪うのでは無いか」とまで言われているほどだ。
また、つい先日まではポーズの指定などが困難であったが、それもControl netという技術を駆使すれば、自分好みのポージングにする事ができる。
これから先は動き出すし、喋る
ここまで読んで「いやいや、いくらなんでも静止画に恋はしないし、テキストに恋はしない」という人がいまだに多数を占めるとは思う。
しかし、そんな人でも意見が変わってしまうかもしれない未来が、もうそこまできている。
ここから先は動画の生成系AIのクオリティがどんどん上がると予測されている。
現在でも既にRunwayをはじめ、テキストから動画への生成プラットフォームが着々と進化を続けているが、これらのクオリティが更に高まることは時間の問題だろう。
「〇〇のような顔で、〇〇のような性格で、〇〇のようなシチュエーションで、〇〇のような動きをして欲しい」
そんな指示をするだけで、理想の映像が仕上がってしまうという事だ。
AIの進化スピードはあまりにも早い
それだけではない。さらに音声の読み上げAIも精度を増してきている。
これまた少し前までは「明らかに機械が読んでいる」という音声だったが、それもほぼ解消されつつある。
日本語はまだまだといった印象はあるが、英語など海外はよりナチュラルになってきている。
つまり、生成AIのクオリティがより高まれば自分好みの性格・容姿・動作・声(会話)を作り出すことができてしまうという事を意味している。
例えば実写のようなクオリティの人物が、ナチュラルに動き、ナチュラルに喋っていたら、それはもうドラマや映画などと遜色ないのでは無いだろうか?
「AIと恋愛なんてありえない」と思っていた人達も、ほんの少しは可能性を感じてしまったのでは無いだろうか。
それら最高の技術が集結したタイミングで「AIに恋をしてしまったかもしれない」なんて瞬間が訪れる日も、そう遠く無いのかもしれない。